びっきです。
私が高校生だった時のお話。
もう数十年前なのに結構鮮明に
覚えていることがあります。
ある3連休前に教室でガヤガヤ騒いで
いた時に、私がある同級生に向かって、
「明日から3連休で最高だよね!
嬉しいなー!!」と。
私が何気なく言ったところ、
その同級生が次のように言い返した。
「んー、一瞬嬉しいけど、
俺は3連休明けの月曜日のことを
考えるとそうでもない!」
当時、そんな発想をするなんて
考えてもみなかったので、
私は驚いてしまいました。
私は全くその言葉が理解出来なかったの
ですが、それから数年近く経って
会社に入ってからその言葉を思い出しました。
会社でのある日。
明日から3連休!という場面。
本当は嬉しいはずなのだが、
大きなやっかいな仕事がまだ残っている。
続きは連休明けの月曜日から。。。
あ~、月曜日からは重いな~。。。
そう思った瞬間、同僚が大きな声で言った。
「やったー!明日から3連休だ!!」
心理学でいうと、
・・・・人の心は「快楽」と「辛い(罪)」が
常に葛藤をしているのだそうです。
とても良いことが続くと、
次第に「不安になっていき、そのうち・・・
嫌なこと変なことが起きるんじゃないか」と。
そこでマーケティング学(心理学)を
学んでいくと、この心理状態を上手に使った
PRがあることを知りました。
それは、
お総菜を販売するコーナーの
ポップの言葉でした。
通常であれば、
「毎日の調理の手間を省いてラクが
出来ますよ!一品いかがですかー!」
と言いたいところですが、
これを読んだ主婦の心境は・・・
「快」だけが心に刻まれ、
次の瞬間、今度は裏返しに
「手抜き主婦」という罪の意識が
残ってしまう。
ですから、ここでのポップは、
「育ち盛りのお子さんのために
もう一品増やしてみませんか?」
と書けば、罪意識が和らぎ、
受け入れられやすくなるというわけです。
要するに、
キャッチコピーでもPRでも
良いことばかりを書き綴ると、
かえって「自分は罪なことをやるのでは?」
と感じますので、
ここも良いことのアピールだけでなく、
プラス少しだけ罪(辛い)部分も載せた
ほうが説得力、現実味が出てきます。
「コンテンツビジネスはもの凄く良い
ビジネスなので是非学んでみませんか?」
ではなく、
「コンテンツビジネスは多少頑張りが
必要ですが、そこを突破すれば素晴らしい
未来が待っているビジネスなのです!」
と書いたほうが受け入れられます。
是非、人の心の中では「快」と「罪」の
意識が葛藤しているということを
覚えておいてくださいね。
この記事へのコメントはありません。